海外送金の方法

【ゆうちょ銀行の海外送金】理解しておくべき手数料と留意点

2016-08-15

「ゆうちょ銀行の海外送金」の画像

ゆうちょ銀行の海外送金・国際送金については、この数年で大きな変更がありました。

この記事では、「ゆうちょ銀行の海外送金を特徴を理解したい」という方を対象に、以下のことをご説明します。

本記事の内容

  • ゆうちょ銀行の海外送金サービスの特徴
  • ゆうちょ銀行の海外送金サービスを利用する際の留意点
  • ゆうちょ銀行の海外送金サービスの基本的事項の整理

本記事を書いた人

  • 海外永住ビザを取得しての海外移住経験あり
  • 移住や投資を通じて「日本⇒海外」の海外送金を経験
  • 帰国後は「海外⇒日本」の海外送金を経験
  • 仕事上も小さな会社のCFOとして多様な海外送金を経験

この記事を書いているマリーは、海外送金歴かれこれ20年。いろいろな海外送金を体験してきました。

当サイトでは、海外送金・外貨両替・国際派のマネーに関する情報を、わかりやすくご紹介しています。

本記事では、ゆうちょ銀行の海外送金を利用するうえで理解しておきたい点をご紹介しますから、ぜひじっくり読んでみてください。

*当記事は、データの日付を個別に明記しているものを除いては、2020年7月時点での情報を参考にしています。各サービスのご利用にあたっては、必ず最新の情報をご確認ください。

 

 

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ゆうちょ銀行の海外送金のメリット

手数料体系がシンプル

通貨や金額の大小にかかわらずに、口座間送金が1回あたりゆうちょダイレクト3,000円窓口での手続き7,500円、となっています。

 

いろいろな手数料に注意

2019年末までは、ゆうちょダイレクト2,000円、窓口4,000円でしたから、だいぶ高くなりました。さらに、実際には、送金手数料だけでなく為替手数料もかかってくるので、合計の送金コストで判断する必要があります。

 

窓口での手続きが可能

口座を持っていれば、ゆうちょ銀行窓口に加えて、一部の郵便局窓口でも海外送金手続きが可能です。

国際送金を扱っている郵便局の数は、ここ数年でだいぶ減りましたが、それでも全国で1,000以上の郵便局で国際送金の手続きをすることができます。(自分が利用しようとしている郵便局が国際送金サービスを提供しているかは、日本郵便の公式サイトの店舗リストで確認することができます。)

また、WEB上で「口座間送金の請求書」を作成して、窓口へ行く前の準備をしておくことができます。

 

送金可能国が多い

国際送金取扱国一覧にあるとおり、送金可能国が非常に多くなっています。

さらに、送金先の国ごとの説明がウェブサイトに掲載されていてわかりやすいです。各国ごとに、表示貨幣(使用通貨)、送金日数の目安(営業日)が明記されているので、事前に準備するときの参考になり安心です。

 


合計の送金コストを理解する

ゆうちょ銀行の国際送金では、表面的な送金手数料に加えて、上乗せレートからくる為替手数料がかかっています。

そのため、送金コストをおさえて送金したいと考える方は、為替手数料を含めた合計の送金コストを理解&別の選択肢も検討して、総合的に判断をするようにしましょう。

ここでは、別の選択肢のひとつとして、為替手数料がかからないトランスファーワイズとの比較例を掲載しますので、参考にしてください。

下の表は、30万円をオーストラリアへ豪ドルで送金しようという場合の、ゆうちょダイレクトとトランスファーワイズを利用した比較シミュレーションです。(シミュレーションなので、細かい金額ではなく、全般的な傾向を知るための参考として捉えてください。)

【ゆうちょダイレクトとトランスファーワイズの比較例:30万円を円⇒豪ドルでオーストラリアへ送金】*

 ゆうちょ銀行トランスファーワイズ
送金額300,000円300,000円
送金手数料3,000円 *11,940円 *2
送金できる金額(両替額)297,000円298,060円
上乗せレート2円 *30円
両替レート82円 80円
受取人の受取額
3,622豪ドル
3,726豪ドル
為替手数料7,280円 *40円
手数料合計10,280円1,940円
送金にかかる日数申込日+2-4日程度(土日休日は除く)0-2営業日
公式サイトゆうちょ銀行の国際送金トランスファーワイズの海外送金

*:仲値で1豪ドル=80円の場合の比較例。振込手数料、中継銀行手数料・受取手数料を無視。四捨五入して計算。
*1: ゆうちょダイレクトの国際送金の場合(窓口の場合は7,500円)
*2: トランスファーワイズの送金手数料計算ツールより
*3: ゆうちょダイレクトの国際送金の豪ドルレートから推定(毎日午前11時に更新)
*4: (297,000/82 - 297,000/80) x 80 = (3,622 - 3,713) x 80 = -7,280円

総額の送金コストの把握には、両替レートの上乗せレートからくる為替手数料の理解が重要であることがわかります。(他の主要通貨での比較例は、主要通貨の海外送金コストの比較をご参照ください。)

大切な資金を賢く使うためには、手数料合計で比較するという視点をもつようにしたいですね。

トランスファーワイズについて

上記の計算例からわかるとおり、トランスファーワイズには両替時の上乗せレートがありません。

そのため、一般的な海外送金で隠れコストと言われる為替手数料がないので、手数料がわかりやすいという特徴を持っています。

送金にかかる日数についても、海外送金にかかる日数・時間にあるとおり、銀行宛ての送金であれば、一番速いカテゴリに属しています。「安くて速い」海外送金方法を探している場合には、おすすめの選択肢のひとつです。

 

トランスファーワイズの特徴については、下記の記事も参考にしてくださいね。

オススメ!
「トランスファーワイズ海外送金」の画像
【トランスファーワイズの海外送金】隠れ手数料なしが安心!

続きを見る

 

ゆうちょ銀行による海外送金の留意点

ゆうちょ銀行の海外送金は、利用にあたってはいくつか気をつける点があります。

ゆうちょ銀行の海外送金利用時の留意点
・基本的に口座が必要となる
 基本的に、ゆうちょダイレクトでも窓口での送金手続きでも、ゆうちょ銀行の口座が必要となる口座間送金です。以前にはあった住所宛て送金のサービスはすべて終了になっています。

上乗せレートからの為替手数料に留意
 上記比較例で見たように、ゆうちょ銀行の海外送金で利用される両替レートには、上乗せレートがのっています。そのため、実際には、送金手数料のほかに上乗せレートからくる為替手数料がかかっていることになります。
 尚、上乗せレートについては、2020年から主要通貨について大きく値上げになったので、注意が必要です。
 参考:「国際送金の料金改定等」のお知らせ

・マイナンバー登録は窓口での手続きが必要
 ゆうちょダイレクトでの海外送金手続きには、マイナンバーの登録が必要(*)になりますが、これはオンラインではできません。ゆうちょ銀行または郵便局の窓口で手続きが必要になります。詳しくは、ゆうちょ銀行のホームページにあるマイナンバー制度にてでご確認ください。

・送金額の制限に注意
 送金額には制限が設けられています。海外投資や海外移住などの多額の送金には向きません
 ・ゆうちょダイレクトによる海外送金では、1回あたり100万円未満1日あたり200万円以下1ヵ月あたり500万円以下となっています。
 ・窓口での送金では、申込時の換算レートで500万円を超える送金はできません。

 

ゆうちょ銀行での海外送金は、総額の送金コストは高めとなるので、「できるだけ安い手数料で海外送金したい」と考える人には向きません。

海外送金の手数料が高くても、「他の銀行等に口座開設する時間がない」「他の銀行で扱っていない国へ送金する」という方にとっての選択肢といえるでしょう。

 

多額の送金にはFX口座を利用した海外送金が選択肢

多額の海外送金の場合には、円⇒外貨への両替についてはセントラル短資FXなどのFX口座を利用した海外送金で説明した方法を利用することで、為替手数料をぐっと抑えることができます。

FX口座開設などの多少の手間はかかってきますが、節約できる金額がとても大きいので、検討に値します。詳しくは、下記の記事を参考にしてください。

 

オススメ!
【FX口座での両替】多額の海外送金で手数料を節約する方法

続きを見る

 

 

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ゆうちょ銀行による海外送金の基本的事項

1.  為替マージン(USDの例)

為替レートはゆうちょダイレクト内、窓口、ゆうちょコールセンターで確認可能(基本的に、米ドルは営業日午前11時、その他の通貨は営業日正午に更新される)

2.  送金手数料(1件あたり)

ゆうちょダイレクト:3,000円
窓口:7,500円

3.  リフティングチャージ

該当なし(必ず円貨から外貨へ両替して送金)

4.  受取手数料

受取先による。

5.  受取手数料の送金人負担

不可

6.  中継銀行手数料

受取人負担。

7.  円送金

不可

8.  取扱い通貨

ウェブサイトに記載。主要通貨(米ドル・ユーロなど)を使用して送金。あて先国での入金はあて先国の通貨(一部を除き)

9.  送金限度額

窓口:申し込み時の適用レートで500万円相当まで
ゆうちょダイレクト:1回あたり100万円未満、1日あたり200万円以下、1か月あたり500万円以下

10. 送金可能国

多数(ウェブサイトの下記ページの「国際送金取扱国一覧はこちら」から確認できる)
ゆうちょ銀行の国際送金

11. 送金日数

送金先により異なる(ウェブサイトの各国ページから送金日数の目安を確認できる)

12. 窓口送金

13. 電話送金

不可

14. オンライン送金

可(ゆうちょダイレクト)


*上記は、記事掲載・更新時点での個人による口座間送金を前提にしています。ご利用に当たっては、必ず最新の詳細情報をご確認ください。

 

まとめ:他のアカウント開設の時間がないときの急ぎの選択肢

ゆうちょ銀行の海外送金は、すでにゆうちょ銀行に口座をもっている方が「急ぎで海外送金したい」という場合に貴重な選択肢となってくるでしょう。

ただし、「合計の送金コストが高い点」「多額の送金であればあるほど手数料が比例して大きくなる点」を理解して、総合的に判断したいところです。

一般的な状況においては、より安い方法(トランスファーワイズFX口座を利用した海外送金など)を合わせて検討して、大切な資金を有効に使うようにしましょう。

 

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