ゆうちょ銀行の海外送金の特徴と手数料 | 海外送金ラボ

ゆうちょ銀行の海外送金の特徴と手数料

 

ゆうちょ銀行の海外送金・国際送金については、2019年に数回の大きな変更があり、結果として金額的にも内容的にもサービスの制限が厳しくなりました。

 

これにより、ゆうちょ銀行の海外送金サービスは、インターネットでのサービス(ゆうちょダイレクト)が中心になってきています。

 

ゆうちょダイレクトで海外送金手続きができるのはとても便利ですが、上乗せレートからくる為替手数料のために、総額での送金コストは高めとなるため、内容をしっかり理解して納得して利用するようにしましょう。

 

ここでは、ゆうちょ銀行の海外送金・国際送金について、その特徴を詳しく見ていきましょう。

 

 

 

*当記事は、データの日付を個別に明記しているものを除いては、2019年11月時点での情報を参考にしています。

 

 

 

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ゆうちょ銀行による海外送金のメリット

 

手数料体系がシンプル

通貨や金額の大小にかかわらずに、口座間送金が1回あたりゆうちょダイレクト2,000円窓口での手続き4,000円住所あて送金5,000円となっています。(ただし、後述するように、両替レートには上乗せレートがのっており、そこからの為替手数料が総額のコストに含まれてくる点に注意が必要です。)

 

窓口での手続きが可能

口座を持っていれば、ゆうちょ銀行窓口に加えて、一部の郵便局窓口でも海外送金手続きが可能です。
何らかの理由で、インターネット(ゆうちょダイレクト)を利用していないという場合にも、窓口で手続きができます。

 

国際送金を扱っている郵便局の数は、ここ数年でだいぶ減りましたが、それでも全国で1,000以上の郵便局で国際送金の手続きをすることができます。

 

自分が利用しようとしている郵便局が国際送金サービスを提供しているかは、、日本郵便の公式サイトの店舗リストから該当の郵便局を選ぶと、そこが提供しているサービス一覧の表示されますので、そこに「国際送金」があるかどうかで確認することができます。

 

送金可能国が多い

国際送金取扱国一覧にあるとおり、送金可能国が非常に多くなっています。口座あて送金ができない地域でも、住所あて送金で送金する方法があります。

 

送金先の国ごとの説明がウェブサイトに掲載されていてわかりやすい

各国ごとに、表示貨幣(使用通貨)、送金日数の目安(営業日)が明記されているので、事前に準備するときの参考になり安心です。

 

仲介手数料・受取手数料が無料となる国・地域がある

ゆうちょダイレクトによる海外送金では、提携しているアースポート社との提携によって、仲介機関・受取銀行で発生する仲介手数料・口座登記料などが無料になる国・地域があります。該当の国・地域は、ゆうちょダイレクト国際送金」の開始および国際送金の料金改定についてにて説明されています。

 

 

合計の送金コストを理解する(比較表付き)

 

ゆうちょ銀行の国際送金では、表面的な送金手数料に加えて、上乗せレートからくる為替手数料がかかっています。そのため、送金コストをおさえて送金したいと考える方は、為替手数料を含めた合計の送金コストを理解&別の選択肢も検討して、総合的に判断をするようにしましょう。

 

ここでは、別の選択肢のひとつとして、為替手数料がかからないトランスファーワイズとの比較例を掲載しますので、参考にしてください。

 

 

 

下の表は、30万円をオーストラリアへ豪ドルで送金しようという場合の、ゆうちょダイレクトとトランスファーワイズを利用した比較シミュレーションです。(シミュレーションなので、細かい金額ではなく、全般的な傾向を知るための参考として捉えてください。)

 

【ゆうちょダイレクトとトランスファーワイズの比較例:30万円を円⇒豪ドルでオーストラリアへ送金】*

  ゆうちょ銀行 トランスファーワイズ
送金額 300,000円 300,000円
送金手数料 2,000円 *1 1,879円 *2
送金できる金額(両替額) 298,000円 298,121円
上乗せレート 2円 0円
両替レート 81.24円 *3 79.24円 *4

受取人の受取額

3,668.14豪ドル

3,762.25豪ドル
為替手数料 7,337円 *5 0円
振込手数料 0円 432円 *6
手数料合計 9,337円 2,311円
送金にかかる日数 申込日+2〜4日程度(土日休日は除く) 0-2営業日
公式サイト

ゆうちょ銀行
の国際送金

トランスファー
ワイズの
海外送金

  ゆうちょ銀行 トランスファーワイズ
送金額 300,000円 300,000円
送金手数料 2,000円 *1 1,879円 *2
送金できる金額(両替額) 298,000円 298,121円
上乗せレート 2円 0円
両替レート 81.24円 *3 79.24円 *4

受取人の受取額

3,668.14豪ドル

3,762.25豪ドル
為替手数料 7,337円 *5 0円
振込手数料 0円 432円 *6
手数料合計 9,337円 2,311円
送金にかかる日数 申込日+2〜4日程度(土日休日は除く) 0-2営業日
公式サイト ゆうちょ銀行の国際送金 トランスファーワイズの海外送金

*:2018年9月12日午前11時頃(1豪ドル=79.24円(仲値))での比較例。ここでは、中継銀行手数料・受取手数料を無視しています。
*1: ゆうちょダイレクトの国際送金の場合(窓口の場合は4,000円)
*2: トランスファーワイズの豪ドル送金手数料 両替額の0.6%+90円 送金手数料計算ツールより
*3: ゆうちょダイレクトの国際送金の該当日の豪ドルレート(毎日午前11時に更新)
*4: トランスファーワイズは仲値を採用しているので、ゆうちょ銀行との比較のために同時点での仲値を利用
*5: (298,000/81.24 - 298,000/79.24) x 79.24 = (3,668.14 - 3,760.73) x 79.24 = -7,337円
*6: 自分の口座からトランスファーワイズへの銀行振込みの場合。例としてメガバンク(みずほ銀行・三井住友銀行)から振込みした場合の手数料。三菱UFJ銀行やネット銀行からの振込みならばもっと安い。

 

 

総額の送金コストの把握には、両替レートの上乗せレートからくる為替手数料の理解が重要であることがわかります。(他の主要通貨での比較例は、海外送金の比較をご参照ください。)

 

大切な資金を賢く使うためには、手数料合計で比較するという視点をもつようにしたいですね。

 

 

 

トランスファーワイズについて

 

上記の計算例からわかるとおり、トランスファーワイズには両替時の上乗せレートがありません。そのため、一般的な海外送金で隠れコストと言われる為替手数料がないので、手数料がわかりやすいという特徴を持っています。

 

送金にかかる日数についても、海外送金にかかる日数の比較にあるとおり、銀行宛ての送金であれば、一番速いカテゴリに属しています。「安くて速い」海外送金方法を探している場合には、おすすめの選択肢のひとつです。

 

トランスファーワイズの公式ページ

 

 

トランスファーワイズの特徴については、下記の記事も参考にしてくださいね。

隠れコストがないから安心の海外送金

送金サービス比較のイメージ画像

隠れコストがないから安心の海外送金

送金サービス比較のイメージ画像

 

ゆうちょ銀行による海外送金の留意点

 

ゆうちょ銀行の海外送金は、利用にあたってはいくつか気をつける点があります。

 

基本的に口座が必要となる

基本的に、ゆうちょダイレクトでも窓口での送金手続きでも、ゆうちょ銀行の口座が必要となる口座間送金です。
(以前は可能だった口座なしで現金払いでの窓口での海外送金サービスは、後述する住所あて送金(米国のみ)以外は、対応していません。)

 

上乗せレートからの為替手数料に留意

上記比較例で見たように、ゆうちょ銀行の海外送金で利用される両替レートには、上乗せレートがのっています。そのため、実際には、送金手数料のほかに上乗せレートからくる為替手数料がかかっていることになります。

 

マイナンバー登録は窓口での手続きが必要

ゆうちょダイレクトでの海外送金手続きには、マイナンバーのご登録が必要(*)になりますが、これはオンラインではできません。ゆうちょ銀行または郵便局の窓口で手続きが必要になります。

 

詳しくは、ゆうちょ銀行のホームページにあるマイナンバー制度にてでご確認ください。

 

送金額の制限に注意

送金額には制限が設けられています。海外不動産の購入が、海外移住、海外投資などの多額の送金には向きません
・ゆうちょダイレクトによる海外送金では、1回あたり100万円未満1日あたり200万円以下1ヵ月あたり500万円以下となっています。
・窓口での送金では、申込時の換算レートで500万円を超える送金はできません。

 

口座がないとオンラインでレート確認できない

ゆうちょダイレクトにログインすれば為替レートを確認できますが、口座を持っていない場合には、オンラインで為替レートを確認できません。事前に確認したい場合にはゆうちょコールセンター へ電話をして確認することになります。(リンク先の一覧から「貯金・送金・ATM等の商品・サービスについてのご相談(苦情を含む)・お問い合わせ」の+をクリックすると「ゆうちょコールセンター」の電話番号が表示されます。)

 

住所あて送金は米国のみ可能

ゆうちょ銀行または国際送金を扱っている郵便局の窓口では、送金額と送金手数料を現金で支払って為替証書を受取り人宛てに送る住所あて送金」をすることができます。住所あて送金は、以前はいろいろな国宛てへ送ることができましたが、現在は米国宛てのみ可能で、金額も2,800米ドルまでです。

 

 

【多額の送金にはFX口座を利用した外貨両替が選択肢】

 

海外不動産の購入や海外移住などで、数百万円~数千万円のまとまった金額の海外送金の場合には、銀行で両替&送金をすると、トータルの送金コストが非常に大きくなってしまいます。

 

多額の海外送金の場合には、セントラル短資FXなどのFX口座を利用した海外送金を利用することで、手数料をぐっと抑えることができます。FX口座開設などの多少の手間はかかってきますが、節約できる金額がとても大きいので、検討に値します。詳しくは、下記の記事を参考にしてください。

 

 

 

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ゆうちょ銀行による海外送金の基本的事項

 

1.  為替マージン(USDの例)

為替レートはゆうちょダイレクト内、窓口、ゆうちょコールセンター で確認可能(基本的に、米ドルは営業日午前11時、その他の通貨は営業日正午に更新される)

2.  送金手数料(1件あたり)

ゆうちょダイレクト:2,000円(口座間送金)
窓口(口座間送金):4,000円
窓口(住所あて送金、米国のみ):5,000円

3.  リフティングチャージ

該当なし(必ず円貨から外貨へ両替して送金)

4.  受取手数料

受取先による。ただし、ゆうちょダイレクト利用の場合、無料となる国・地域あり

5.  受取手数料の送金人負担

不可

6.  中継銀行手数料

受取人負担。ただし、ゆうちょダイレクト利用で、無料となる国・地域あり

7.  円送金

不可

8.  取扱い通貨

ウェブサイトに記載。主要通貨(米ドル・ユーロなど)を使用して送金。あて先国での入金はあて先国の通貨(一部を除き)

9.  送金限度額

窓口:申し込み時の適用レートで500万円相当まで

ゆうちょダイレクト:1回あたり100万円未満、1日あたり200万円以下、1か月あたり500万円以下

10. 送金可能国

多数(ウェブサイトの下記ページの「国際送金取扱国一覧はこちら」から確認できる)
ゆうちょ銀行の国際送金>>

11. 送金日数

送金先により異なる(ウェブサイトの各国ページから送金日数の目安を確認できる)

 

12. 窓口送金

可(口座間送金は口座が必要)

13. 電話送金

不可

14. オンライン送金

 

 

*上記は、記事掲載・更新時点での個人による口座間送金を前提にしています。ご利用に当たっては、必ず最新の詳細情報をご確認ください。

 

ゆうちょ銀行の国際送金の公式サイト>>

 

海外送金ラボ的まとめ

 

ゆうちょ銀行の国際送金は、多くの人にとって利用しやすい海外送金サービスです。

 

ただし、トータルでの送金コストは高めとなるので、総合的な視点で判断するようにしましょう。多くの人にとっては、「他の銀行では扱っていない国への送金」など、限られた状況での選択肢といえるかもしれません。

 

一般的な状況においては、より安い方法(トランスファーワイズFX口座を利用した海外送金など)を合わせて検討して、大切な資金を有効に使うようにしたいですね。

 

 

 

 

海外へ行くならば、外貨現金の準備も忘れずに・・・

 

多くの現金は必要ないですが、海外渡航が近くなったら、外貨現金の準備も忘れないようにしましょう。ある程度の外貨が手元にあれば安心です。

 

 

2016/8/15  2019/11/2

 

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